タイトル：キミへ贈る、ソラの花
メーカー：cabbit
期待値：85
Cabbit第2弾、『キミへ贈る、ソラの花』の体験版レビューになります。色々あったけどしっかり書かせていただきます。前作の『翠の海』から約1年を経て発売となる今作ですがはたしてどのような作品なのか
あらすじ
中條柊哉は幼少期から幽霊が見えていた。それは誰にも言えず彼の中で他人に対して距離をつくる原因ともなっておりそれ故にこの先のことや幽霊が見えることに対してどこか否定的な考えを持っていた。
「見つけた！」
真夏の都会、その昼間。まるで真冬の寒さに耐えるような服装をした少女に彼は声をかけられた。
彼が幽霊を見ることができる意味、彼と彼女達の未来は何が見えるのか、それを知るための物語が始まる。
僕だけに見えるソラの花を、僕は、誰に、贈るのだろう―――
あらすじになってねぇ、下記より本編
システム
まあいつもの可もなく不可もなく。ファンクションキーでのショートカットにも対応しておりこのあたりは嬉しいあたり。あとバストアップが多いのもちょっと嬉しいところかな。
コンフィグ周りが少し重いのが気になるといえば気になる程度でしょう。
それとこのへんは個人的な感覚もあると思いますが初期フォントだとテキストウィンドウ薄くすると読みにくいかもしれないので変更推奨かな。個人的にはHGP明朝Bで落ち着きました。もっといいものがあるかもしれませんが読みにくくなければそれで良いのでこんなものでしょうかね。
まああくまでそこらは個人差ってことで。
セーブ機能にメモ機能があるのはプラス。選択肢メモやシーン記録などでお世話になるところですね。
システム関連としてグラフィックと音楽も特筆
音楽は翠の海と同じくかなり良いです。オープニングも公開されておりそちらも必聴です。あくまで体験版分ですので終盤やエンディングソングにも期待できますね。
それとグラフィックですが後半の花畑CGと背景や全体的な塗りが軽いというか明るいのが今作の魅力なのは間違いないですね。女性陣へのふわっとしている絵は本当に良いです。
色は全体的に赤みがあるという感じでいいのかな。設定が幽霊とってところがあるので学内等の幽霊絡みのところはどこか現実味が薄い雰囲気作りをしているといった感じですかね。
キャラデザはゆき恵氏単独、SDはひなた睦月氏の2名体勢ですが単独原画って言ってしまっていいのではないでしょうか。
デザインに関しては上記の通り、翠の海に比べて軽い彩色になっています。それとゆき恵氏独特の可愛さがありますな、丸っこさが可愛いよね。
今作の主人公なのですがちょっと大人しすぎるキャラ。話の展開も基本的にヒロインが引っ張っていくし細かい気配りができないというかどうにも抜けているのがなんともいえない。
訳あり主人公とくれば消極的なのは分かりますので物語内での成長に期待できるという点では良いのですがあまりぶっとんだことにはならないで欲しいな。
ただ周りの魅力を引き立てるという点ではかなりよい主人公していますね。前作の話ですがヒロインや物語に合わせて主人公が変わっていく様子は非常に良かったのでこれからに期待かな。
友人がめっさイケメンです。
肝心のシナリオですがやや冗長なシーンがあるのですが全体的にはかなりテンポ良くなっていて結構満足できています。
描写も丁寧なところが多く雰囲気作りも良い、やりとりも面白いといったところ。冗長と言いましたがあれだけ丁寧に書いてあってあのペースは凄いとは思います。
ただ無駄なところが多いと言えばそれまででそこまでやらなくても良いのじゃないかなってところがちらほらと。例えば中盤あたりの部活の件でしょうか、あれなら最初から起きているか寝ているまま話だけ聞いて後でまたでも良かったんじゃないかな。
Hシーンは各キャラ1シーンずつ収録済み。まつりは本番無しで手こき、杏はオナニーのみ。その先は製品版でね
まあ短い、差分少ないっていう予想通りですね。キャラ可愛いだけに勿体ない。
総じてー
個人的にここの作品は雰囲気が非常に魅力でありそこに良いシナリオが入っての物語としての完成度が本当に高いのが気に入っていることもあって体験版から感じた雰囲気込みでかなり期待できます。
しかし翠に比べると掛け合いでのキャラが減っていること、現状ではただの学園物だというものが抜けないのでちょっと薄い作品かな、と思ってしまうのも事実なのです。
不安点もあるのですが気になるところが多いこと、花畑でのまつりCG、会話から感じた雰囲気を信頼してこの期待値にさせていただきます。
それでは、次は製品版で！
それと今月の24日にトークライブあるんで自分は行く予定です、現地レポもできるだけやるよ！
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