猫の足跡 『時計仕掛けのレイライン』レビュー
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『時計仕掛けのレイライン』レビュー

ユニゾンシフト:ブロッサム新作応援中

時計仕掛けのレイライン
メーカーユニゾンシフトブロッサム
原画うらび・ぺろ
シナリオ西ノ宮勇希・風間ぼなんざ・南愛恵、ほか
点数70点



ユニゾンシフトブロッサムより発売された7月度作品『時計仕掛けのレイライン』製品版の感想となります。
ユニゾンブロッサム作品はFlyable Heart以来となります。ぶっちゃけもう覚えてないに近いうえにかなり前の作品なのでそちらから云々とかは無しの方向になります。

下手くそなあらすじ
久我満流が怪しげな入学案内を受け取るところから始まり実際に主人公が入学してみればそこは魔術が生きており昼と夜、2つの顔を持つ学園だった。
遺品と呼ばれる魔術道具を巡り主人公を中心に風紀委員、そして特殊事案調査分室は様々な事件に関わることになる。

謎解き物という感じの雰囲気の作品。ミステリー要素がくっついた学園物と捉えてもらえばよいかなと。全体的に軽い作品となっています。

いつもどおり、以下詳細。

システム面
ちょっと不満点があるポイントになります。
まずはディスク認証ですが毎回起動時にディスク認証が必要となっています。自分は普段からCDドライブ結構使うのでディスク入れっぱなしにしていないことが多くあと傷つかないように閉まっておく派なのでこれは中々にストレス。常時起動とかなら必要ないですがそれは無理だろうっていうねー。
ダウンロード系への対策として仕方ないと割り切ればそれまでですがせめて初回起動だけ、それかプロダクトコードであって欲しかったです。

それと鑑賞モードでサウンド系があるのですがここでボリューム調整ができないのもちょっと痛い点。

もう1点、バックログでジャンプ機能がないです。前の選択肢に戻るで頑張れば前の会話部分に戻せますがそこまで頑張らねえよ!って機能なので搭載して欲しかったところ。

ファンクションキーでのショートカット弄れるのは良い点です。画面切り替え、セーブがワンボタンでいつもの場所にあると便利ですんでね。


音楽
ボーカル曲2曲、その他18曲の合計20曲。
ボーカルはメインテーマの黄昏時のレイラインとそのアレンジなので実質1曲。ミドルプライスなのでボーカルが少ないのはまぁ分からないでもないところ。一応トゥルーエンドのみで流れる曲となっています。
テーマソングの黄昏時のレイラインは非常に格好いい曲に仕上がっています。低音ボイスが良い感じに神秘的な雰囲気を作れているのではないかと

また黄昏時のレイラインの挿入タイミングが盛り上がりどころで流れるのは良いのですがテキストが短いためなんとも微妙なところで曲が終わってしまうのが残念。曲の切り替えが早いのも良いBGM多かっただけに残念です。


演出・デザイン
時計仕掛けということで随所に歯車等を使ったデザインが見受けられます。また全体的に青系の彩色になっており統一性がしっかりしているのは良い点。なにより見やすいです。
テキスト周りも邪魔なものを廃して読みやすさや見やすさ優先となっています。デザイン周りでは言うこと無くしっかりとまとまっています。

演出に関してはアニメーションが取り入れられており昼から夜に変わるシーンは必見じゃないでしょうか。
その他魔術的なシーン、日常シーンや回想などちまちましたところにも動きを取り入れた表現が多く静止画でない分飽きないですね。
その他でも結構動きがあるのが目立ちます。個人的に印象に残ったのはキャラクターが歩いているという演出でしょうか。足音と立ち絵や視点の上下ズームアップでの表現になっていますが結構多用するなーと思いました。

この点に関してはしっかりとした完成度になっています。


キャラクター・シナリオ
さて本題。
キャラクターはいとうのいぢ氏ではなくうらび氏とぺろ氏のお二人。
どのキャラも上手いこと特徴分けできていて出番が少ない一般生徒にもしっかりとキャラ立ちができているのは上手い点です。当然メイン関係は言うまでもなくそれぞれが明確なポジションを持っていて分かりやすい関係になっています。
ただキャラ配分が圧倒的にメイン寄り、ましてや夜ヒロインのネコはメインなのに後半完全に空気になっています。もうメイン5人だけで物語を進めちゃえーってのはいただけないですね。

そしてどのシナリオもイマイチ煮え切らないところで終わります。

なんというか素材はあるのに使っていないという点が非常に多い。むしろまだまだ書けることあるだろうという点しかないです。

ルートの流れはおそらく自然にプレイすれば話の流れに合わせて分岐していく感じです。トゥルー兼憂緒ルートまで行けばひと通りは明らかになりますが前述のとおり回収しきっていないものだらけです。
眠子に関してはそうでもない感はありますが扱いが非常に悪いですね。数少ない夜世界の主役ポジションなのに事件には関わりが少なく夜世界の日常というのを知るためには重要なポジションのはずなのですがそこまで考えていないのかあえて切っているのか悩むところではあります。

残り2人は本当に前述のとおりとなります。
特に憂緒ルートはどうなってんのさこれってばかり。主人公関連ではそこ掘り下げないの?とかその後どうなったの?そもそもそれの原因はなに?ばっかりです。


ただ回収不足となっているものは話の展開には関係がなく物語内で必要な情報に関しては丁寧な伏線、そして回収ができており謎解きをするのであれば支障がないのは上手いところです。物語の作りも丁寧で見なおして見れば確かに、といった点が多いのも展開が上手いと感じた一環となっています。
個別でみれば未回収な点が多いのは確かに不満ですが学園関連であれば不満点は一切なしかつ綺麗な物語になっていますので普通に楽しむことは出来ました。
それと個々のやり取りに関して。典型的な流れが多いのですがちょこちょことした会話にも明るさがあり笑いどころがあるのはブロッサムの作風でしょうか。シリアス半々コミカル半々のちょうどいい構成になっています。

ですがいかんせん、個別ルートの短さには不満点が残ります。


Hシーンは個別クリア後の追加含め6シーン。各キャラ2シーンとなっています。
こっち目当てではちょっと期待はずれになるのではと。クリア後追加シーンの方はなんか変なシチュエーションになっています。まぁおふざけタイムといったところでしょう。


総じて
同じ事ばかりですがどうにも薄いと感じた作品です。
個別に入ってからの展開がどうにもイマイチだったこともあって共通部分でずっと進んでいた方が面白いのではないかというところ。
ただ演出面やデザイン、丁寧な話の作り方には評価できるところも多く不満点だらけということはありません。また個別で不満に感じるところは後日出る小説版での補完があればどうにか目をつぶってもいいかなとは思っています。
ですがやはり物語という点で主人公、メインキャラ個別に関する点を回収しきらないというのはさすがに大不満。これで8千円というのはいただけません。
一応話しが崩壊していないですし学園の謎を追う作品としては完結できていますのでギリギリで70点。楽しめるには楽しめた作品ですが・・・

『時計仕掛けのレイライン』作品自体の物語は非常に面白いのですよ。ですが本当に個別での消化不良がなんとも痛いというか納得出来ない・・・

一部消化不良になっちゃうけど本編とは関係薄いから気にならないって人にはオススメでしょうかね?ただ個人的には是非やってみて!と言うのは辛い作品でしたー!


それと雑記
時計仕掛けのレイラインってタイトル。割りと最後のほうにしっくりと来る点はありますよ
[ 2012/08/04 19:24 ] レビュー | TB(0) | CM(1)
初コメントです。
時計仕掛けのレイラインやりました!本編は面白くて飽きませんでしたけど、個別ルートは確かに少し不満だと思います。
本編の欠けてる所はこれから続編で出るらしいですね。自分はそっちも楽しみにしてます。
[ 2012/10/20 06:53 ] [ 編集 ]
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