猫の足跡 『中の人などいない! トーキョー・ヒーロー・プロジェクト』製品版レビュー
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『中の人などいない! トーキョー・ヒーロー・プロジェクト』製品版レビュー

ALcot『中の人などいない! トーキョー・ヒーロー・プロジェクト』 応援中!

中の人などいない!
トーキョー・ヒーロー・プロジェクト
メーカーALcot
原画 仁村有志 鳴海ゆう あおなまさお 新庄聡美
シナリオ空下 元  宮蔵
点数80点





本日の感想文

ALcot最新作『中の人などいない! トーキョー・ヒーロー・プロジェクト』のレビューになります。そういえばこれの体験版レビュー書いてなかったなぁ・・・

あらすじ
 生活費を稼ぐために毎日のようにバイトに向かっている主人公風見晃太郎。いつものようにバイトを終えたその帰り道、彼はゆるキャラとコスプレヒーローが戦っている光景を目撃する。その現場を目撃したことで晃太郎の日常は大きく変ることになる。
 トーキョー・ヒーロー・プロジェクト、23区の広報活動の一種である計画。しかしそこには世間には隠されたもう一つの大きな目的があった。
 隠された事実を明かし、大切な人を守るために風見晃太郎はゆるキャラスーツの中の人としてヒーロー達と戦うことになる。


ネタを挟まないと死んでしまうといってもいいレベルでネタが豊富。なのにやる時はしっかりとやるという綺麗な構成で面白いストーリーになっています。
ゆるゲーとしてのこの面白さは安定のALcotでしょう。では詳しくは下記からです

システム面
特に目新しいシステムはないかな。キャラに合わせて文字ウィンドウの位置が変わるのは鬼ごっこの時と同じ。この表示方法だと表示ウィンドウが小さくなって絵が見やすいっていうのが利点かな。
コンフィグとしては特に不満点なし。次へのスキップないですが共通部分って1度目の選択肢から2度目の選択肢までの間ぐらいでそんなに長くないので気にならないところです。
 ただムービー鑑賞でストーリー内にあった次回予告風のシーンが鑑賞できないっていうのが若干の不満点。いちいち鑑賞で見直す程かと言われればそれまでですが不満に思ったってことは見たかったってことでしてね。
 それ以外は特に無し。ショートカットもちゃんとあります。


音楽
サントラまだ?ってぐらいにはどの曲も良い出来です。日常BGM全般から戦闘シーンまで大量の楽曲で盛り上げてくれています。曲数は全40曲、作品内では35曲かな?トップで流れている音楽も5つ程バージョン違いで攻略していくにつれて音楽が変わっていきます。
オープニング曲は2曲、物語終盤で流れるセカンドオープニングありでエンディングは共通1曲。エンディング曲はファーストオープニングのエンディングverとなっているので実質オープニングエンディングで2曲ってことですかね。
 こちらにも大きな不満点はなし。むしろ曲数の多さ等を見ればかなり良いところです。強いて言えば個別エンディング曲が欲しかったかな。ただ終わり方を見ると同じ曲でも良かったかなとは思います。


演出・デザイン
 コンフィグ画面が見にくい。デザインでみるとここがマイナスポイントですね。デザインというよりも構成ですかね。1画面に全部まとめて入れてあるのでなんとも窮屈に感じてしまいます。画面表示と音楽で分けても良かったのではないかなと。
 また演出面では戦闘シーン全般やシーンの繋ぎでのCGが構図やシーンと合っていないところが多いと感じましたね。例えば装甲がボロボロと言っているにも関わらずCGだと完全装備。回想や主人公が考えるシーンでの背景が何を意識しているのか分からないような絵になっているのが気になったところです。
 
 日常会話や効果音といった盛り上げる要素としてのアクションは非常に豊富でそちらは良い表現ができています。特に会話中での演出は見ものですかね。
 こちらは良いだけに戦闘シーンでの物足りなさが出てしまったというところでしょうか、水準以上の出来ではあるのですけど。

 キャラ立ち絵は基本的2種類でサブキャラは1種類。表情差分がメインは20個でサブキャラも大体10個前後。メインに関しては服装違いが10個近いとかどゆことなのってぐらい差分があります。これぐらい差分があると本当に楽しいです。


シナリオ
本編に小ネタが挟まっているというよりは小ネタに本編が挟まっているといってもいいのではないかなと思う程度にはネタ豊富です。とはいってもそんなにボケ倒しってわけではなく真面目なところとのオン・オフはしっかりと出来ていますのでグダグダな展開になることはありませんね。
 むしろその日常とのギャップを楽しめるストーリーかなと。本作では「集団との会話」「戸別での会話」「戦闘、シリアス」の3つの切り替えが非常に上手いとは思っています。メリハリがあると言えばいいのかな。そうは言っても付き合い始めたあとでは周りが見えていないなど悪く言えば良くある展開のラッシュ。良く言えば王道に忠実というところ。
 一応ヒーロー物としての作品ですが個別展開では本当に王道を真っ直ぐ進んでいるストーリーは男なら誰しもが楽しめるのではないでしょうか。

 ヒーロー物の王道とくるとご都合主義ってのがあるわけですがそれでいいじゃないと納得させられる雰囲気となっているのも良いところ。中途半端に現実的なことを含めてしまうぐらいならこれぐらい割り切って貰えば抵抗は生まれませんね。

 ただ共通して言わせて貰うとどのストーリーももう少し独創性が欲しいところですね。王道展開を素直に進むというのは面白い構成ではありますが展開が予想できてしまうことが欠点ではあるのでそこに何らかのアクセントが欲しかったです。しかし手を加えてしまうと王道とはまた違った物になってしまうことを考えると難しいところ。
 また展開が同じことの繰り返しってのはやはりいただけないですね。最終的な展開が似てくるや良くある事になるのならそこまでの過程で様々な展開にして欲しかったかな、と。方法が違うだけで個別になってもやることが似たり寄ったりなのは本当に残念。
 体験版時からは思えないぐらいには熱い展開多め、そして小気味良いギャグは体験版での期待以上。十分な出来のシナリオにはなっています。


 Hシーンはメイン4人のみで各4シーン。1回はフェラだけだったりの本番無し。Hシーンに関しては発売してすぐ話題になっていましたが選択肢が酷いですホント。
 個人的なことを言わせてもらえばちょっと物足りないキャラがちらほらと。絢乃のことなのですけどね。あれだけエプロンを推してエプロンプレイ無いってのが残念。


総じて
 どの項目も水準以上の出来で日常会話での面白さは断トツ。そして作品通しての雰囲気作りも非常に上手いです。素直に楽しめる作品になっており軽い作品を求めている方なら尚更楽しめると思います。
 またキャラが総じて魅力の塊でありサブキャラに至るまで面白くないキャラはいないのではないかなと。キャラの個性が尖っているのもまた良い味が出ています。

 ただネタ成分だけがシナリオ内容としては尖っている部分なのでそれ以外は本当に目新しさがないのが残念。くどいですが王道的展開というのはある程度面白いですがそれまでなのが悔やまれる要素です。後1押しが足りない感じです。

 とは言っても面白いものは面白い、笑いたいとかライト作品を求めるなら非常に良い作品になっています。それとヒーロー物が好きという人なら尚更楽しめるので体験版やってみて面白いと感じたならその期待にはしっかりと応えてくれる作品ですので気になる方は是非体験版から雰囲気を味わってみてください!
[ 2012/09/13 12:47 ] レビュー | TB(0) | CM(0)
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