猫の足跡 時計仕掛けのレイライン -残影の夜が明ける時-  レビュー
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時計仕掛けのレイライン -残影の夜が明ける時-  レビュー

時計仕掛けのレイライン
-残影の夜が明ける時-
メーカーユニゾンシフト:ブロッサム
原画うらび・ぺろ
シナリオ西ノ宮勇希・風間ぼなんざ・市川環・小沢裕樹、ほか
点数80点





ユニゾンシフト:ブロッサム新作応援中


2013年発売作品のトップバッターはユニゾンシフトブロッサムより発売された『時計仕掛けのレイライン-残影の夜が明ける時-』
 前作、黄昏時の境界線の続編にあたる作品になっており物語も前作終了時から再開され前作では明かされなかった夜の学園に切り込んだのが今作になっております。
 
 一応前作振り返りがあるので前作やっていなくてもどうにかなるとは思う内容ではあるのですがそれだと細かいところで楽しめないしやっぱり前作ありきで始まっていますので当然ですが前作プレイを強くオススメします。

 あらすじ
 天秤瑠璃学園はやはり普通の学園ではなかった。昼と夜、二つの姿を持ち、遺品と呼ばれる魔術道具を封じている巨大な魔術装置であるこの学園に二人の人物が訪れる。
 祖母の遺品を探しに来た二人組をも巻き込んで特殊事案調査分室は学園の謎と秘密に、主人公達は再び奔走するのだった。
 夜の世界とは、夜の学生とは、そして過去にこの学園で何があり今何が起きているのか。黄昏時に交差する世界が今その真実を見せる!


 そろそろラノベの裏表紙書くアルバイト始めても良さそうだな( Ò ‸ Ó)

 下記より


【システム、構成】
 まずはシステム面全体から、ここは前作から変更点は無し。特筆するならディスクレス不可ってことぐらいですかね。既読文自動スキップがあればさらに快適だったかなと思うぐらいです。選択肢前後ジャンプ機能もあるのでこちらで十分快適でしたけど。

選択肢がめっちゃ多いけど分岐ポイント的には順々にストーリー追っていけば話の流れ程度で済みますし。既読文自動スキップは最後に憂緒を回した場合あると便利ですね。
ルート分岐は前半で憂緒ルート、ハイジ学園長ルートの分岐があってハイジ学園長にいくと最後の方にまた分岐となっていて真ルートは憂緒となっています。
共通込みでやれば憂緒以外は4時間ちょっとで憂緒はもうちょっとかかるかなと言ったところかなぁ。憂緒は共通部分スキップするかどうかで大分変わるけど個別入って2時間ぐらい。実は時計見てなかったのとツイッターで開始時に呟かなかったので大分憶測で計測しています。まあそんな長くはないですよ。

ハイジは個別ルートクリアでAfter解禁、憂緒は憂緒ルートクリアでAfter解禁。学園長だけは学園長個別と憂緒個別クリアも必要となっています。
【サウンド】
 全33曲、ボーカルは2曲。
 ボーカルは残影のOPである「残影の夜が明けるとき」と前作曲の「黄昏時のレイライン」が収録されております。憂緒エンドのみEDとして黄昏時のレイラインが使われます。
 前作の曲と合わせて少し増えたという感じです。追加曲はキャラ個別ソングや終盤で使われる曲といったところ。
 
 曲はどれも丁寧に作られていてどれも良い曲なのですが場面の移り変わりが多いので細切れになっていることがあって勿体無いなぁと。

【演出・デザイン】
 デザイン、演出は魔術周りの演出が綺麗であり異質感も良い感じにでていてかなり良いです。

 他はまあ普通というところかなぁ、デザインも前作から通して青味で統一されセーブ画面なども見やすい等々悪いところは見たら無いですね。
 
 演出面は会話中でもうちょっと工夫が欲しかったかな。表情差分や漫符があるだけだとここ最近よく見かけるリップシンクなんかと比べるとどうしても絵が止まりがちになってしまいますからね。
 ただキャラの動きは立ち絵を動かすことでまったく動きがないわけではないですので。CGが絡んでくるとまた違うのですがCG有りでのシーンは迫力が出るようなタイミングで音楽も流れるし画面効果も合わさってその前後はかなり盛り上がる感じになっておりココらへんは良いところ。

【グラフィック】
 原画はうらび氏とぺろ氏のお二方。前作と同じである程度の安定感のある人達かなと。改めて気づいたのですが服装差分これほとんど無い作品でしたね。
 CG60枚にSDが20枚ぐらいと十分な量、絵も尖った癖もなくとっつきにくさはないかなと思われます。CGも特別目を引くものはないですが演出と合わせることで良さが出ている物が多く悪くない出来でしょう。
 
 ただもうちょっと立ち絵はバリエーション欲しかったかな。ただミドルプライスであればこんなものなのか?

【ストーリー】
 前作で全然解決しなかった点の、“一部”を解決しているお話。ここ重要。

 一応物語は学園の謎解きというのは変わらず。今回はそこに魔術知識があるアーデルハイトとルイが加わってより深く関われるようになったという感じです。
 前作通り遺品捜査をする中で解決に繋がる展開なのは変わらず。しかし今回は遺品の謎だったり事件だったりではなく学園そのものがターゲットになっているのが前作との大きな違いですね。
 特に、トクサが最初からメンバー充実しているのがあってかなり行動力が上がりできることが増えているため謎解明までが今までよりも展開の多い楽しいイベントになっている事、普段の会話がより盛り上がっているのは続編ならではの面白さ。
 
 今作でも伏線とそれの回収が丁寧なのは変わらず非常に読みやすく考えてさえいれば真実がしっかりと分かる点も前作通り。個別ルートがイマイチなのも前作から引き継いでいるのも上げられますが一応真ルートに対しての別回答ではあるのでしょうかね。
 しかし本当に物語の作りが上手くコメディシーンに伏線を潜ませていることもしかり、無駄が少ないシナリオです。また後半にかけては出番がないキャラがいないこともあってまさに全員で力を合わせてという展開も見物です。
 前作でもあったちゃんと伏線もあるけど驚きの展開が待っているというのはレイラインシリーズ最大の魅力ですね。彼の活躍に君は刻の涙を見る。

【総じて】
 前作有りきのストーリーってことで序盤から展開が早く盛り上がりも良いため退屈な時間が少ない謎解き物と前作の良さである丁寧な話の構成等良さを更に生かしてきた作品になっていると言えます。
 前作で作った下地を使って今回は夜の世界に切り込んでいった本編は前作の消化不良を気分よくなくしてくれ……てないです。まだ謎は全然解決しておりません。しかしそれでも睦月や久我関係も大分明らかになりさらに盛り上がりをみせてきたので、第3部に期待できるストーリーになっています。

 やはり続き物ですのでこれを買ってみるというよりは黄昏時を買ってみてからというのを強くおすすめします。あのキャラとか黄昏時からやっているから変化があって面白いとかやはり多いので気になった人は是非とも黄昏時の方からやってみてください。


 個人的にはとりあえず前作やったんだしとりあえずこっちも買うか程度で購入したのでしたがいざやってみると事件解決ではなく学園の根底に関わる件を扱う上に最後の最後で彼の活躍に涙するなど「舐めていましたごめんなさい」状態です。
 黄昏、残影と来て次は昼が中心になるストーリーを楽しみに待てる、良作になってきたのではないかなと思います。3部で完結してくれることを信じて、待たせて貰います。
[ 2013/01/31 17:50 ] レビュー | TB(0) | CM(0)
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